難問は筆算せよ
かの有名な数学者デカルトは、
“Divide each difficulty into as many parts as is feasible and necessary to resolve it.”
『難問は、それを解くのに適切かつ必要なところまで分割せよ』
といったらしいけど、僕のような凡人にはまだまだ噛み砕き方が足りないと思う。
なぜなら分解してる途中で要素や変数をすっかり忘れてしまうからだ。
一桁の九九はできても、二桁以上の掛け算は暗算ができない。
でも問題を紙に書いて、筆算をすれば僕にも簡単に解くことができる。
複雑そうに見える計算も分解してしまえば何回かの九九と、単純な足し算にすぎない。
現実には掛け算のような正しい解がある問題はほとんどない。
構成する変数の数もずっと多いし、その全てを網羅することはほぼ不可能だ
だが一見難しそうな問題も分解してみれば、ある程度はその構成要素が見えてくる。
そこで筆算だ。
関係のありそうな要素をできるだけ抜け漏れなく書き出し、単純そうに見える方程式を分解していくのだ。
利益=売上ー経費
利益=(客数x客単価)ー(固定費+流動費)
利益=(組数x平均人数x(料理単価+飲料単価+その他))ー(家賃+固定人件費+、、、)+(材料仕入+水道光熱費+パート人件費+、、、)
まだまだ細かく分けていくことができるし、また違う切り口で分けていくこともできる
細かく分けていくことで、単に売上をあげるという難問が、
客数を上げるのか、客単価を上げるのか、という設問に変わることで
解決の糸口を見つけることができるかもしれない。
また、客数に関しても、既存顧客の回転数を上げるのか、新規顧客を獲得するのかでも
打つ手は全く変わってくる。
難問は分割するのはもちろん、紙に書いて筆算せよ。
少なくとも僕にはここまでやらねば難問に向き合う気力すらわかない。